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不在だったらどうするの?

★ずっとずっと昔の忘れがたい思い出

9月、10月と2人の訃報を新聞で目にした。
1人はゴーマン美智子さん、
もうひとりは生頼範義さんだ。

2人にはつながりはない。
ゴーマンさんは元世界記録保持者のマラソン選手だしアメリカに在住のアメリカ国籍の人。
生頼さんは九州に居を構えていたイラストレーター(画家)だ。

       *

ずっとずっと昔のことだが、
2人にはそれぞれ忘れたい思い出があるのだ。

ゴーマンさんには1984年、ロサンゼルスで大変お世話になった。
いきなりご自宅に電話をかけ、
右も左もわからぬロス五輪のマラソンコースの取材を助けてもらったのだ。

たまたまゴーマンさんが在宅していて連絡がついたからいいものの、
「もし、不在だったらどうするの?」・・・・とお会いした時に叱られた。

ゴーマンさんは翌日、まる1日を取材に使ってくれた。
協力してくれたというより
同行したカメラマンが写真を撮った以外は、
仕事のほとんどをやってくれたのだ。

車の運転も、コースの案内も、通訳も・・・・・。

       *

生頼範義さんは彼が九州に居(アトリエも)を移す前から仕事上のお付き合いだった。
たしか小田急線沿線の喜多見にお住まいになっていた。

原稿の依頼に伺う度に1時間も2時間も話をした。
もしかして、迷惑だったかもしれないのだが、
依頼者(社)に帰れとは言えなかったのかも・・・。

そんな生頼さんがある日僕に相談を持ち掛けたのだ。
「九州へ居を構えたいのだが大丈夫だろうか?、
私は自分の絵(作品)を描きたい。そのためには広いアトリエが必要で、
宮崎県の農家を買って移り住みたいのだ。
しかし、生活もしなくてはならないので仕事が切れないか心配なのだ」

若輩の僕に真剣に相談を持ち掛けたわけでもないのだろうけど、
「先生ほど素晴らしい絵を描く人はそうはいません。
先生がどこに住まわれようがどこの出版社からでも仕事は行きます」

         *

数年後、僕は別な仕事をもって宮崎のお宅へ行った。
先生は(農家の)土間を使って
200号もの油の大作を描かれていた。

ベトナム戦争がまだ続いていたころで、
僕にもひと目で反戦画とわかる強烈な印象の作品だった。

       *

生頼範義さんの作品はどれも力強く素晴らしい。
とくに、まだ初期昭和43年頃、
当時の河出書房から出版された世界大音楽全集のケースの絵に僕は仰天した覚えがある。

ベートーベンやバッハ、モーツアルト・・・・など30人(前後)の顔(肖像画)を描いているのだが、
すべて異なるテクニックで描かれているのだ。

一見するとどれも同じように見える超リアルな肖像画なのだが、
近づいて見ると明らかに異なるテクニック(筆のタッチばかりではない)で描いている。

たしか当時、河出書房では原画展も開いたように思うが記憶は定かでない。

手ぬぐい、パスポート、深高の月謝帖などガラクタ (8)
生頼範義さんのイラスト。作品のあて紙としてくれたもの。
点画、石膏ボードなど、白黒作品も多い。

       ☆

★今日の散歩から
15.11.5 散歩ブログ用 (7)
1周500メートルのジョギングコースのある公園を発見!
鴨川を挟んで隣の上尾市にある番場公園。
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