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第④話=番外編 1円の春巻きを食べた!見た・聞いたスモーキーマウンテン

  • Posted by: ゴロー
  • 2016-09-06 Tue 20:41:50
  • 体験
★第④話=番外編 1円の春巻きを食べた!見た・聞いたスモーキーマウンテン

いよいよ僕の見た・聞いたスモーキーマウンテンだ。
話は今から30年ほど前にさかのぼる。

そのころ、僕の知人がマニラ(フィリピン)で事業をしていた。
彼はなかなかの冒険家でまさかと思うような場所でも行ってしまう。

それはゾウに乗ってしか行けないような山奥の村であったり、
麻薬や暴力の危険地帯と言われるような場所でも平気で行く。

そしてどんな場所でも必ずというくらい友人や知人を作る。
だから、彼から聞く冒険談はいつも面白い。

       *

そんな彼が「友達が別荘を作ってくれたから見に行こう」というのだ。
ゴロー××「そりゃすごい、どこに出来たの?」

別荘と聞いて、僕は当然の如く海か山のリゾート地を想像した。

冒険氏××「スモーキ―マウンテンの上さ」
ゴロー××「スモーキーマウンテンってどこの山なの?」

スモーキ―マウンテンの意味さえ知らなかった僕は
本当にどこかの山かと思ったのだ。

       ⋆

彼の使用している車は白。
高級車とまではいかないが排気量が2000以上はある新車。

彼はその車で知り合いの家を探すと言って、
トンド地区の路地の中へ入って行った。

トンドと言えばスラムと僕は聞いている。
普通は日本人が入って行くようなところではないと思う。

車は道幅いっぱいに、路地の人々を避けさせながら進むのだ。
彼はところどころで車を止め、道端にいる人に何か聞いている。

しかし、結局、知り合いの家はの見つけることができなかった。

       *

トンド地区を抜けるとすぐにごみの山が見えた。
山から煙がくすぶっているのがわかる。

何よりもものすごい悪臭だ。
山の上にバラックのような低い建物群が見える。

ゴロー××「ここがスモーキーマウンテン?」
冒険氏××「そうだ。知り合いがあの山の上に家を建ててくれたんだ。
マニラの僕の別荘だというわけさ」

ゴロー××「エ~ッ」
僕はほとんど絶句状態だ。

ゴロー××「どんな人たちが住んでいるの?」
冒険氏××「ごみの山の中から金になるものを拾っているのさ」

彼はそのあとスモーキーマウンテン
で暮らしている人たちの生活ぶりを話してくれた。

・曰く「子供たちはビニール類を拾い集める。
洗って乾かしてから金に換えるのだ。
一日集めて5円にしかならないけれど、
子供達には貴重な収入と言うわけだ」

・曰く「ごみの山を生活源にしている住民は5000人とも言われているけど、
実際はもっと多いかもしれない」

・曰く「ここの住民には若い人はほとんどいない。
9歳以下の子供か歳よりばかりだ。
子供は9歳になると他所へ働きに出てしまうから」
※働きに出ると言っても自主的ではないらしい。
とくに女の子は××××てしまうケースも多いのだとか。

・曰く「この山にはゴキブリとかネズミとかはいないんだ。
みな、山から出るガスで死んじゃうみたいだ。
だから、住んでいる人たちが長生きできるとは思えないよ」

       *

ゴロー××「それにしてもこの臭いの中で、よく寝れるね」
冒険家××「いや、さすがの俺も参ったけどね。
朝起きたら身体中、虱だらけなんだ。
髪の毛なんか虱をふるい落とすのに大変だったさ」

ゴロー××「これから行くの?
僕はこの臭いの中を行く勇気はないなァ。できたら勘弁してよ」
冒険家××「いや、今日は行くのやめるよ。
実は先日の大風で家が吹っ飛んじゃったらしいのだ。
新しく建ててあるかどうかわからないけど・・・・」

       *

助かったァ・・・・とホッとしたところに、
手にお盆をささげた物売りの子供が寄ってきた。

お盆の上には春巻きがきれいに並んでいる。
汚い感じはしないし美味しそうだ。

ゴロー××「いくらなの?」
物売り××「▽×ペソ」

当時のレートは忘れてしまったが、
ひとつ1円だったように覚えている。

ずいぶん安いなァと思いながら買った。
冒険氏に食べないかと勧めたのだが、
いらないと言ったので僕が2本とも食べた。

味は?・・・・これが見事に旨いのだ。

       ⋆

食べ終わってから思ったものだ。
どうして、こんな場所で春巻きなんぞ売っているのだろう。
しかも、何でこんなに旨いんだ?

ふと、遠くに目をやると
中華街の立ちならぶ看板が見える。

そうか、中華街から食べ残しを拾ってきたのだ。
それとも最悪、中華街が捨てたごみから?

それをお盆の上にきれいに並べて売り歩いている?
謎が解けた・・・・・・多分。

※上記、30年前の出来事です。
当時はスモーキーマウンテンではなくスモーキングマウンテン。

img081.jpg
約30年前のマニラ湾を望む公園。スラムと言われていたトンド地区もここから近かった。
スモーキングマウンテンはトンド地区のいちばんはずれにあったが、
今は別な場所に移動している。

        ⋆

※映画「フィリピーナを愛した男たち」とそっくりな3つの実話+番外編について

9月3日にYouTubeで映画「フィリピーナを愛した男たち」を見た。
映画の内容はフィリピン女性に恋をしてしまった男の恋愛ものみたいなないようだけど、
その女性がスモーキ―マウンテン(ごみ捨て場)出身という衝撃的なもの。

        ⋆

ただ、映画の中に出てくる女性絡みのエピソードが7~5年前、
僕のタイ在住時に実際に会った人たちの話(エピソード)とそっくりなのだ。
・・・・と言うかほぼ一緒。

そこで、忘れがたい僕の体験(話)を何回かに分けて紹介。
今日は最終回第4話なのだ。

第①話=結婚したら子供が3人と姑、兄弟たちがいた一部上場企業のサラリーマン(9月3日)
第②話=生まれた子供の大学卒業までの学費を先払いさせられていたおじさん(9月4日)
第③話=タイマッサージ屋をはじめたものの・・・日本からお金を運ぶ男(9月5日)
第④話=番外編 1円の春巻きを食べた!
      見た・聞いたスモーキーマウンテン(フィリピン・9月6日)

①~③は7~5年前、僕のタイ在住時に実際に会った人たちの話(エピソード)。
④の番外編は20年数年前閉鎖される前の
フィリピン・マニラ市内トンド地区にあったスモーキーマウンテン。
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