奇跡の再会?があった今日の季風会での出来事

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奇跡の再会?今日の会場での出来事だ

35年ほど前の話になる。
当時、僕が勤めていた会社は
大田区の住宅地(上池上)の中にあった。

住宅地ではあったが会社の前は
大東園という造園業者の土地であり、
樹木に覆われ、庭石、
中には高さが3メートルもありそうな
灯篭などが幾つも並んでいた。

公園変わりに昼休みなど
散歩もできた場所でもあった。

その中ほどに、
ひときわ大きく立派な家(邸宅)があった。

その家のホールで
ホームコンサートが行われていることを会社の同僚から誘われ
2回ほど行ったことがある。

大劇場でしか聞けないような
有名歌手や演奏家が目の前に来る。

触れられるような近く、
目の前で聞ける。

ホームコンサートがやれる家ってどんな家なのか?
ホームコンサートをやる人ってどのような人なのか?
そんなことに興味もあって行ったのだ。

螺旋階段のある1階ホールには
50人ほどの人が入っていただろうか。

紅茶とお菓子がふるまわれ、
静かに開演を待った。

それは、若い頃の懐かしい思い出であり、
僕にとっては経験のすることのなかった
貴重な体験でもあったのだ
(その後、ウィーンで二度ある)。

××「この絵の畑を耕す風景が、
私が住んでいる場所によく似ています」

僕の“秩父の農婦”を見ていたご婦人が
そのようなことを言った。

「どちらにお住まいなんですか?」

××「大田区の馬込なんです。
いまでも、ちょっと奥に行くと、
このような畑があるんですよ」

「あーそですか。
僕が昔勤めていた会社が馬込でした」

そんなような会話のやりとりのあと、
僕が何気なく話したのだが・・・。

「会社の前の坂の途中に、
大きな家あって、
その家で行われたホームコンサートに・・・」

××「それは私の家のことですよ」

・・・・・・・・・・・・・・。

こんなことってあるんだァ。


会社も大東園も大きな家も
今はそこにない。

会社は引っ越してしまったし、
大東園後はゴルフ練習場を経てマンションになっている。

「あの大きな家は、どうなったんですか?」

××「200*年に主人が亡くなりましてね・・。
その後、マンションに建て替えて、
私も今はそこに住んでいますよ」

僕は“家”のことが話題に上ると、
時に、このホームコンサートの行われた家のことを話すことがある。

大きなりっぱな家はいくらでもあるだろうが、
ホームコンサートを行う人は(行える人)
日本ではそう多くないのではないか?

僕にはとても珍しかったし貴重な体験だったような気がする。
そのことをご婦人に伝えると

「そのように思ってくれていた人がいてとても嬉しい」

と言っておられた。







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 埼玉県在住。男性。1945年生まれ。4年間の延長を含む42年間の会社勤め後、2010年4月にリタイア。その後の今をどのように過ごしているのか。ここに居てここに記す「ここの記」

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